近況報告(小野 淑子さんから)
『 今の仕事 』
私は今、米沢の有料老人ホームで、週2回看護師として働いています。
何故、長井からはるばる米沢まで行っているのか?と言いますと、私はクリスチャンなので、神様から命令された•••からなのです。なんて言うとドン引きされるでしょうが、本当なのです。
さて、今から3年程前、同じ教会に行っている人が立ち上げた老人ホームでは働くことになりました。
当時94歳の姑を預かってくれるという事もあり、余り気乗りしないまま勤め始めました。
そこで見たものは•••❕四六時中『ちょっと~ちょっと〜❕』と大きい声をあげ、近づくと着ている物をつかんで離さないおバアさん。入浴させようとすると『殺される〜❕』と叫ぶおバアさん。
数ヶ月もまともな排便がなく石が詰まったようなお腹をしているおジイさんに、浣腸をしようとすると大暴れする。しかも、その方は数ヶ月も入浴を拒否していて、手に負えず送られた•••等々!
怖がってスタッフも誰も近付きたがらない。
私が看護師として、まず取り掛からなければならなかったのは、慢性便秘のおジイさんの便を出す事。そして入浴させる事でした。約1か月かけて、石のようなカチンカチンになった大量の便を出し終わった時、そのおジイさん「お風呂に入る」と言ってくれました。12月の寒い日でした。その時のうれしかったこと!忘れることができません。
それから数か月して、天に召されましたが、少しづつ心を開いてくれ、私が長井に帰るあいさつをすると、「雪降ってっから気をつけて帰れよー」などと言ってくれるようになりました。
あれから3年、随分いろんな事がありましたが、今では米沢のケアマネの間では、困難ケースはあそこに頼むと何とかしてくれる…という話になっているようで、次々と大物が送られて来ます!
でも、決して薬に頼らず、まずスタッフ自身が「等身大でいること」にこだわり続け、ひいてはそれこそが御利用者が元気で幸福になるヒケツ!をモットーにしています。
時々、ホトホト疲れますが、何故か辞めようと思わないのが不思議です。
行かずにはおれない何かがあるのだと思います。